【Warframe】基礎研究-防御MODを使わないビルドと立ち回りによる生存策

【Warframe】基礎研究-防御MODを使わないビルドと立ち回りによる生存策

[PC 31.0.8.1]

はじめに

弊研究所を設立して早1年弱。前身の「ネタビルド研究ブログ」時代から数えると2年ほど経ちます。この間、さまざまなネタビルドを研究開発し、発表してきましたが、これまで一つの大きな課題がありました。

それは、ビルド幅の制約です。

一部の例外を除けば、いかなるビルド方針においても、防御系のMODは多くの場合で必須となります。こと「鋼の道のり」にソロで挑む場合、VitalityもしくはRedairectionとAdaptationなど、最低でも2枠程度は防御系MODに割くことが望ましくなります。シールドゲーティングを活用する場合も、オーラMODのほかAugurセットMOD、Rolling Guard等、必須級のMODがあり、選択肢に限りが生じてきます。

しかし、合計8枠しかない通常MOD枠のうち、2枠乃至はそれ以上を防御系に割いてしまうと、それだけでビルド幅の大きな制約になります。

Warframeネタビルド研究も3年目を迎える本年、さらなるネタビルドの可能性を広げるためには、この制約をいかに突破するかは、避けては通れない課題になると弊研究所は考えました。

「防御系MODを使用せず、立ち回りで敵の攻撃をしのぐ」方法論に着目し、その技法の確立、ならびに実戦への応用に関する知見の獲得が、本研究の目的となります。

先行研究の状況と課題

「防御MODなしで、立ち回りのみで敵の攻撃を耐え凌ぐ」というコンセプトについて、一般論的には、CCアビリティの活用がメインストリームになるかと思います。

CCによる敵の行動阻止に主眼を置いた研究例としては、CC特化 ElectricVOLT(Warframe 日本語Wiki 2018)等が挙げられます。

また、立ち回りによる被弾回避については、本作には「素早く移動していると敵の射撃精度が低下する」仕様があり、パルクール・アクションを駆使した高速な立ち回りで被弾を抑えられることが知られています。

加えて、シールドゲーティング実装以降は、これを活用することでWarframeの生残性を大きく高められるようになり、「シールドゲーティングを活かす立ち周りが現環境の基本」と評する声も見られるようになっています。

しかしながら、これら各種の方法論においても、防御系MODにまったく頼らない選択肢は通常ほとんどありません。

そこで本研究では、こうした先行事例を参考にしつつ、さらに発想を前に進め、「防御MODを使わない」立ち回りの在り方について模索を試みました。

仮説:宮本武蔵 五輪書「水の巻 多敵の位の事」の応用による立ち回りの最適化

本作Warframeは、多数の敵に一人~数名で立ち向かう状況の多いゲームデザインです。こうした多対一戦闘にて、いかに勝利を収めるかは、ゲームに限らず現実世界でも、古来より論じられてきたテーマの一つです。

そこで本研究では、こうした実在の兵法や戦術が、本作の攻略にも活用できるのではないかと仮説を立てました。

具体的には、五輪書(1645 宮本武蔵)より「水の巻 多敵の位の事」(以下、五輪書)を参照することとします。当該箇所には、多数の敵と戦う際の方法論が記述されています。

出典:国立国会図書館デジタルアーカイブ
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1071527

言うまでもなく、宮本武蔵は生身の人間です。バイタルゾーンに一撃を受ければ致命傷となり、そうでなくても、被撃すれば戦闘続行に大きな支障となります。そうした生身の人間でありながら、その生涯において約60の真剣勝負に勝利し続けた伝説的な剣豪です。

防御MODを装備しない紙防御のWarframeにおいても、高レベル帯では一撃が致命傷になることを考えると、生身の人間である宮本武蔵が記した兵法書の記述を採用することは、一定の合理性があると考えます。

五輪書の原本はさすがに読めないので、国立国会図書館デジタルコレクションに収蔵されている、「五輪の書 : 原本(1939 教材社出版)」を参照します。戦前に出版された文書ですが、活字で印刷されているため平易に読解できます。

シミュラクラムにおける検証:MODなしASH 対 エリートクルーマンLv140 ×20体

まずはシミュラクラム環境にて、五輪書の応用について検証を行いました。検証に用いたのは、すべてのMODを外したASHです。また、使用武器は毒属性構成のNIKANA PRIMEを用いました。毒構成であるため、Lv140エリートクルーマンも一撃で倒すことが可能です。

正面から突撃すると倒される

普段通りに敵集団に正面から突撃すると、敵を一撃で倒せる火力が出ているにも関わらず、数秒でこちらも倒されてしまいます。同様の立ち回りで複数回の検証を行いましたが、結果は変わりませんでした。

五輪書の応用1:敵集団を正面に捕捉し、囲まれない位置取りをする

Warframeでは「追い回す」というのは難しいため、「敵に囲まれない位置取りをする」と解釈します。敵集団を常に一方向に捉えることで、射撃を効率よくブロックでき、安全性が大いに向上します。

五輪書の応用2:敵をよく観察し、突出した相手を叩く

こちらの記述は、「敵をよく観察し、突出した相手を叩く」と解釈します。集団から離れた相手を素早く切り崩すことで、比較的安全にヒット・アンド・アウェイを仕掛けることができます。また、攻撃を仕掛けた際に集中砲火を受けるリスクはありますが、一撃離脱を心がけることで対策できます。

五輪書の応用3:重なった敵を叩く

敵の動きをよく観察していると、確かに2~3体の敵が身を寄せ合うように固まる場面が出てきます。この瞬間を見逃さず、素早く攻撃を仕掛けることで、効率良く敵の数を減らすことができます。

五輪書の応用4:敵の体勢を崩す

CCの重要性は従来から知られているところですが、約400年前の剣豪も同じことを書き記しているのは非常に面白い発見です。今回は検証にMODなしASHを用いているため、近接スラムアタックによる衝撃状態異常をCCとして用います。敵に攻撃を仕掛ける前、付近にスラムアタックを打ち込んで体勢を崩してから攻撃します。結果、斬り込んだ際に周囲の敵から集中砲火を受けるリスクや、攻撃対象から迎撃されるリスクが格段に低減し、生残性が大幅に向上しました。

結果:五輪書の応用により、MODなしASHで安定して戦えるように

研究と研鑽の結果、五輪書の応用により、Lv140エリートクルーマン×20体に対して、MODなしASHで安定して勝利できるようになりました。

当初は数秒で倒されていたことを考えると、極めて大きな進歩です。

実証実験:防御MODなしASHで「鋼の道のり」VOID掃滅

シミュラクラムでの検証を元に、実証実験を行います。「鋼の道のり」VOID掃滅「OXOMOCO」にて、防御系MODを一切使用しないビルドのASHでソロ攻略を行いました。

実験に用いた各種ビルドは以下となります。

◆ASH PRIME

威力構成。時間・範囲・効率もそれなりに確保し、かつ増強MODを3枚採用しています。防御MODを使わなくて良いため、アビリティ面に充実したMOD構成が組めました。また、透明化すると本研究のコンセプトに合わなくなるため、2番はLOKIのデコイに差し替え、いわゆる「変わり身の術」を実現しています。

◆プライマリ DAIKYU

RIVENで隠れているところはPOINT STRIKE

DAIKYUはクリティカル・火炎構成です。ヘビーユニットのヘルスを削り、Parazonフィニッシャーを素早く発動させるために用います。ピンポイント運用となるため、GalvanizedMODは採用していません。

◆セカンダリ SPIRA PRIME

RIVENで隠れているところはGalvanizedマルチ

SPIRA PRIMEはメインの射撃武器となります。毒属性で構成し、コーパス系のユニットを手早く処理するために用います。

◆近接 NIKANA PRIME

メインウエポンとなる近接武器です。感染属性のBR構成です。グリニア系など装甲持ちに対する攻撃手段として主に用います。

◆PARAZON

Parazonフィニッシャー発動時に周囲の敵にブラインドを掛ける「Out Of Sight」を採用しています。脅威となるヘビーユニットを手早く処理した際、周囲の敵にCCを掛けて反撃を防ぐことができます。

実験結果:うまくいけばノーミスでクリア可能

何回かの検証を行った結果、死亡復活回数2~3回、うまくいけばノーミスでクリア可能となりました。

特に効果の大きかったポイントは以下の通りです。

◆「敵に囲まれない位置取り」が非常に効果的

レーダーに注目。敵に囲まれないようにルートを取りながら移動している

レーダーを良く見て、敵に囲まれない位置取りを心がけることが非常に効果的でした。近接ブロッキングで敵の攻撃をくまなくガードできるため、これだけで生残性が大幅に向上します。

また、4番をマークする際にも有効で、ブロッキングで安全性を確保しつつ効果的に敵を視界内に捉えられるため、非常に相性が良いと考えます。

閉所のため突入すると一瞬でやられるが、こうしてブロックしながら4番をマークすることで安全に殲滅できる

◆ 敵をよく観察し、突出した相手を叩く

「よく観察する」ことも、かなり効果的です。敵全体をくまなく見ることで、優先的に対処すべきボンバードやエンシェント等の見逃しが減り、不意打ちの一撃で倒されるリスクが大きく低減しました。また、集団から突出してきた敵を優先的に叩くことで、結果として後ろを取られて囲まれる危険性も減り、より安全な立ち回りが可能となります。

結論:

今回の研究により、立ち回りで被弾を抑え、防御MODに依存せずに生残性を向上できる可能性があることが判明しました。安定性やミッションクリア時間など、さまざまな課題が残りますが、ビルド幅を広げる上で重要な示唆が得られたものと結論付けます。

また、およそ400年前に記された実在の兵法書が、本作の攻略に資する可能性も確認できました。今回は剣豪・宮本武蔵の著書「五輪書」を参照しましたが、他にも三大忍術書「万川集海」「正忍記」、かの服部半蔵が記した「秘忍伝」等、歴史的な忍術書も実在しており、現代語訳も出版されています。これらの資料に関しても、Warframeの攻略やビルドに応用できないか、引き続き研究を進めたいと思います。

One thought on “【Warframe】基礎研究-防御MODを使わないビルドと立ち回りによる生存策

  1. はじめまして
    まずはじめに、めちゃくちゃ面白かったです
    こういう対複数は他のゲームでも使える考え方だしそれをまとめられていて読みやすかったです
    他所の記事はどこも装備をどうにかして強くなるが9割以上なのに対してプレイヤースキル面からアプローチの記事はほぼ無いので新しいと思いました
    興味を持って他の投稿も読みましたがネタビルドでやりくりしていくという発想も活きたのかもしれませんね
    5年ぶりに誰かにコメントするくらいテンション上がったので是非これからも研究を続けて色んな視点を見せてください

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